小ネタ4


「ぁあっ……!」
 腰が浮いく不安定な体勢のまま貫かれた。それだけで達してしまいそうな強い衝撃を、強く目を閉じることでやり過ごす。
「…っ、はぁ…はぁ……」
「ユーリ……」
 続くはずの強い快楽はおとずれず、呼びかけに誘われるように瞼を上げると、すぐ間近に銀の星を見つけた。
 繋がっているだけで苦しくて、それが気持ちよくてたまらない。
 けれど、もっと先の気持ちよさも知っているおれは、つい繋がったそこを締め付けてしまった。
 途端に見下ろす瞳が僅かに細められる。
 見つめてくる瞳に、すべてを見透かされているようで恥ずかしい。おれの身体は、いつからこんな風になったのだろう。
 ただ、コンラッドの視線にはからかいはなく、熱っぽい衝動だけが見て取れるから、おれは目をそらせないまま喉を上下させた。
「コ、ン……ッ」
 涙ではないものが頬を伝い落ちた。おれを見下ろす彼の、汗だ。
 同じように感じているのだと思えば嬉しくて、おれは彼の首に腕を絡めて続きをねだった。


(2013.01.28)